料理初心者の自炊戦歴

ある女子大生の、自炊を通した成長を描くブログ

1. 「しそ巻き生姜焼き」で謎が深まる

しそが大好きな私はひとまずメインに「豚肉のしそ巻き生姜焼き」を作ることにした。

キッチンに立ってまず直面したのは、どうやってレシピ本を開きながら料理をするかということだった。
本を・・・本を開いた状態で保てないよ!
とりあえずスマホで作り方を写メって、その画面を見ながら作ろう。
その後、肘がぶつかってスマホをシンクに落としそうになること数回 。

まずは豚肉を醤油や生姜を混ぜたものに少し漬けておくのだが、いったいどんな器に入れればいいのかで苦悶した。
まずホットケーキを食べるような薄広い平皿に醤油等を流し込んでみながら、ふと思う。
これじゃあ肉の片面しか浸からないのでは?
今度は中くらいの大きさの円形グラタン皿に流し込んでみた。
今度は皿が狭くて肉がはみ出る!!
結局平皿を使い、途中で肉をひっくり返して両面漬けることにした。

その後肉の上にしそを乗せくるくる巻いて、熱したフライパンへ。
と、肉がフライパンに一瞬で焦げつく。慌てて菜箸で肉をどかしつつ焦げつきを取る。
な、なにゆえ?!ちゃんと中火にしたのに!
ガス代の横に小さく「高火力」の文字を見つけた私はこの時ひとつ賢くなったと思う。
高火力の中火は普通の中火よりも強いらしい。

料理名が長いなあと思いながら豚肉のしそ巻き生姜焼きを作る中で、一番分からなかったのは肉の焼き加減だった。
「転がしながら焼き、中まで火を通す」という箇所を読んで、肉をつついていた菜箸を持つ手と思考がフリーズした。
前述の通り、寝袋を丸めるように豚肉はしそと一緒に巻き巻きしたのである。その渦の中心部分の肉に火が通っているかどうかを確かめるには、寝袋を再び広げて見てみるしかないのではないか?
・・・どうやって中まで火が通っているかを確かめるんだろう・・・。
これが玄人と素人の差であろうか。
きっと玄人なら、巻き巻きされた状態でも中心部分に火が通っているかどうか見抜くことができるのだ。
遠い目をしながら私はもう少し肉をつつくことにした。

フライパンからまな板に巻き肉を移し、2センチ幅に切る。
これがまた難しい。焼きあがった肉が熱いから「左手は猫の手」もお手上げで、左手で菜箸を使い肉巻きを固定しながら、右手で生クリームケーキを切るかのように慎重に肉ロールに包丁を入れる。
その割にはうまく切れないという・・・。
玄人への道は遠い。

カットされた中から見た目が綺麗なやつを激選してお皿に乗せた。
f:id:maani:20170801203015j:plain